PalmのTUNGSTEN/C導入と、それに伴う、MacOS.9からOS.X環境への移行の記録。


(もし、Linkをして下さるなら、この前のページへ張って下さい。Palmの移行について、私自身、判らなくて困った側なので、他に困っている人が居るならば、参考にしてもらえればと思います。どこまで参考になるか解りませんが…。)

  1.  新しく「TUNGSTEN/C」を購入。母艦であるMacのOSも9.2からOS.Xへ変更する事にした。私のMacは、OS.9とOS.Xが同じHDDを使って共存しているので、環境の移行が複雑だった。
     
  2.  新しいPalmDesktopをインストールする前に、HDDの中に数多くあるPalmのデータが上書きされるのを避けるためと、安定した環境を構築する為に、全てのデータをZipやCDなど、外部のメディアへコピーして、HDDを整理しました。時間が掛かった。
    PalmDesktopのインストールを実行すると、非常に丁寧にHDDの中の「Palm」と名の付くファイルをを探し回って書き変えようとします。万が一の為にデータのバックアップと不要なファイルの削除をしました。OS.9のアプリ関係と初期設定、機能拡張のファイルは全てバックアップを取ってから削除しました。
     
  3.  まず、Palm Oneのサイトから米国版の『Palm Desktop 4.2.1』(http://www.palmone.com/jp/のテクニカルサポートのページへ行くとDLできます。 )をダウンロードしてインストール。日本語が使えるように環境設定のフォントや、English.lprojファイルの名前の書き換え等をしたが、画面のメニュー表示などが英語のままでした。また、古いPalmのデータが上手く読み込めず(ユーザの書類フォルダにPalmのデータが保存されるのですが、Palmフォルダの中に「ユーザ」フォルダと「user」フォルダの二つができてしまい、データをコピーして移しても認識しなかった)、一応使えそうではあったが、先行きが不安になって止めにした。再び全てのPalmデータを削除しました。後日、TUNGSTEN/Cにはデバイスに付属している専用のPalm Desktop が必要だった事が判りました。ノーマルなPalmならば、これで使えるのでは?と思います。
     
  4.  今度はPalmOneのサイトからダウンロードしたPalmDesktop 4.0日本語版をインストールしたが、古いPalm m130のHotSyncはできるが、TUNGSTEN/CでのHotSyncは出来なかった。ソフトの仕様に問題があるようだったので、これもダメ。(後から判った事だが、TUNGSTEN/CのHotSync には、専用のPalm Desktopが必要だった。Palmを買った時に付属しているもの。上記 3 と同じ理由です。)
     
  5.  色々考えた末、PalmDesktop 4.0J はソフトの開発が終了していて、今後の発展性が無いので、今回から思い切って『Missing Sync for Palm OS』に乗り換える事にした。ゴチャゴチャとアプリをかき混ぜて使えるようにしても、不具合が心配だし…。とりあえず、Missing Sync for Palm OS 4.02を購入した。
     
  6.  Missing Sync for Palm OS 4.02をインストールして、各種設定をしてから、旧m130をSyncしてデータをMissing Sync(Mac)へ移動した。Missing Sync のみでSyncが可能だと説明書にあったので、MacのiSyncを利用可能にしてアドレスブックとも同時にSyncさせた。データは移動できた様子だが、MacのアドレスブックやMissing Sync付属のソフト、MEMO Padでメモ帳のデータを確認する事は出来なかった。
     
  7.  Missing SyncのデータをTUNGSTEN/CへHotSync。J-OSもインストール。無事にデータの移行は出来た様子だが、Addressにはデータが表示されない。Hi-Noteなどのアプリは自動的にインストールされた。J-OSの使用も問題無し。
     
  8.  色々と試みたが、Missing Sync単体での、アドレスとメモ帳の閲覧は出来ない(やり方が悪いのか?)。データ破損に気をつけて、Missing Syncをアンインストールする事にした。HDDの中を検索して、Missing Sync関係のファイルも全てバックアップを取ってから削除。
     
  9.  Hi-Noteのデータの日付けを調べたら、TUNGSTEN/CにしてからのHi-Noteのバックアップは、実行されていなかった事が判明。PalmDesktopの上にMissing Syncをインストールしないと、コンジットの関係でバックアップは出来ない様子。
     
  10.  MacのHDDをきれいに掃除し、Palm関係のファイルが無い環境へTUNGSTEN/Cに付属のPalmDesktopをインストール。
     
  11.  下記を実行してPalmDesktopの日本語化を実行。
    マサトレさんのページ http://www.ne.jp/asahi/masa/training/index.htm にPalmとMacの為の沢山の情報が有ります。下記はTOPの右上の「OITOKU」の中の「PalmOS機とMacの同期一覧」の中のTUNGSTEN/C用の項目です。他の機種についても載っているので大変参考になります。)
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    ・まず、日本語版Palm Desktopがインストールしている場合は一度アンインストール(Library/Application Support/Palm HotSync/以下も完全に削除)。
    Tungesten 付属のCD-ROMより英語版Palm Desktopをインストール。
    ・各種ファイルを任意の場所にバックアップします。必要なファイルは以下の通り。
      ・Library/Application Support/Palm HotSync/Transports/のUSB。
      ・Library/Application Support/Palm HotSync/ConduitsのNote Pad Conduit、Voice Memo Conduit。
      ・PalmDesktop4.0をインストールしたフォルダ(例*Applications/Palm/)からNote Pad、Voice Memo。
    ・英語版PalmDesktop4.0をアンインストール。
    ・palmOne Japanのサイトより日本語版PalmDesktop4.0を入手。これをインストール。
    ・上記にてバックアップしたモノと入れ替えと追加をします。
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    バックアップしたTransports/のUSBと日本語版のUSBを入れ替える前に、PalmDesktopのコンジット設定でアドレスとToDoだけをバックアップに設定して旧Palm m130のHoySyncを実行。アドレスとToDoのデータをMacへ移動、バックアップを取った。
    その後、USBを入れ替え。
     
  12.  万が一データが壊れた時の為に、現時点の改造版PalmDesktopと付随するデータ全てをバックアップする。
     
  13.  TUNGSTEN/Cをハードリセットして初期状態に戻してから、J-OSをTUNGSTEN/Cへインストール。無事に終了。J-OSが使えるようになった。
    (ハンドヘルドファイルをPalm Desktopを使ってインストールしたら、インストール完了後インストールのリストから手動で取り除く事が必要。)
     
  14.  m130からバックアップしたデータをTUNGSTEN/CへHotSyncした。アドレスなどは無事に移った。アドレスに文字化けが少し有るが、フリーのソフトAddr. Jを後でインストールして使えるようにする予定。
     
  15.  なぜか、メモ帳のデータは全て消失していた。メモ帳のデータはユーザデータの中に組み込まれていて、ファイルとして単体でのインストールや同期は無理。
    別の場所に保存してあった、過去のPalmDesktopのユーザデータをファイルを開くメニューで開いたら開けました。そのメモデータをデスクトップに書き出して、改めて現時点のユーザ名のPalmDesktopで読み込んだら、読み込めた。それをHotSyncでTUNGSTEN/Cへ同期させたら、メモ帳の問題はOKになった。(ちょっと複雑ですね…。順調に移行が進めば、こんな事はしなくても済みます。)
     
  16.  Hi-Noteのアプリとデータを同時にインストール。その後も問題無く、様々なソフトをインストールできた。ただ、外部メモリのSDカードへのインストールが出来ない様子。インストールの機能は付いているが、なぜか動作しない。やっぱりMissing Syncが必要か?SDカードが使えないのはちょっと不便。
     
  17.  ネットで散々探しまわった末、やっとの事で『POBoxFEP』をインストールした。これを探すのに結構時間を取られた。慣れは必要だが、確かに入力環境は向上したと思う。色々と注意事項の多いソフトだが、しばらく様子を見ながら使って行こうと思う。
     
  18.  PalmDesktop でのSD カードへのデータのインストールが出来ないので、意を決して『MissingSync 4.0.2』をインストールする事にした。PalmDesktop のデータ類を全てZip にバックアップして、PalmDesktopの上にインストール。今回は快調に作業が進み、無事終了。データの閲覧には PalmDesktop を利用する事にして、iSync でのアドレスブックの使用は、危険を感じて使わない事にした。MissingSyncでの最初のSync の時だけ、バックアップとTUNGSTEN/C → Macの一方通行に設定してのSync 実行にした。アドレスのデータは PalmDesktop から vCard 形式で書き出した物をMacのアドレス帳で読み込む事にした。
     
  19.  MissingSync で Sync したデータの行方だが、 PalmDesktop J が使っていた『ユーザ』のフォルダでは無く、新しく出来た『Users』フォルダの方にバックアップされる。しばらく挙動が予測出来ないので、こまめなデータのバックアップを取ろうと思う。
     
  20.  PalmDesktop のファイルメニューの開くで新しい『Users』のユーザデータを開いたら、その後は新しいデータで PalmDesktop が立ち上がるようになった。

 

 ここまで来て、日常の使用には支障の無い環境になりました。1週間ほど使っていますが、特に問題は起こっていません。以上で環境とデータの移行は完了です。

 試行錯誤しながらの移行で、複雑な行程になってしまいましたが、普通は1〜9までは必要の無い作業(失敗例)です。

 

★追記★

 

※注意※
この記事は、私の環境での移行の記録です。参考にして頂ければ嬉しいですが、あくまで個別の状況に於いての一つのケースです。この記事を元に行動し、不利益が生じたとしても、いかなる責任も負いません。それぞれの自己責任で行って下さい。
…多分、変な事にはならないと思いますが…。
また、私はPalmに詳しいマニアではありません。質問のメールなどを頂いてもお答えできないと思います。メールでのお問い合わせ等はご遠慮下さい。
(2005年 2月 18日)

 

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